「教えて茶道」Vol,41

昨日私の先生がお茶会を持たれました。
朝7時から4時頃までお手伝いでいささか疲れました。
約350人ほどの会員のお客様がこられ、お菓子やお抹茶をはこび、 座ってお辞儀してお出して、飲まれた後茶碗をさげる、座って立って
の連続で、たぶん、今日あたり、腿の筋肉痛がおこるでしょう。
お点前もいたしました。

1回のお席に30人くらいのお客様が入られ、点前する人が入って、
茶席が始まります。その時、30人の両目が点前一人に注目いたします。 とても緊張いたします。
それから、亭主(今日の場合先生ですが)が茶席に入り、
正客に挨拶したり、 床の軸や、花、その他の道具類の説明、
続いてお菓子やお茶をいただく頃に なりますと、
座がザワザワいたします。 そうすると、点前の人もほっとします。
又、男性の正客や、お話の上手な方だと座は和やかになります。
私くらいの年齢になりますと、手がふるえるとか、アガルと言うことは
ありませんが、どきどきすると言う若い方には、点前を間違え
ても、堂々としていれば、わからないから、あわてずにとアドバイス
しています。

茶道具(5)
濃茶を入れる入れ物、茶入れについて

茶入れとは
焼き物の抹茶入れをいうのであるが、中国から渡来した当初は小壺の 珍器として重宝されたものと思われる。
ようやく室町時代に茶の湯式がはじまると、濃茶器として名を成すこと となった。
戦国時代になると茶入れは一国一城にかわる存在ともなるのである。 これは茶入れが軍功の褒賞となり、名物茶入れを拝領したものが
その 領主からの庇護を受ける証の役を果たす事になるからである。
逆に 自ら所持した名物茶入れをを領主や為政者に献上することによって その地位を有利にする役目をはたしてくれる。
それゆえに、茶入れはきわめて丁寧に扱われ保護され、又、外箱や、 蓋、仕覆(茶入れを入れる袋)の替え,
1つの茶入れに5枚もあったりする。
古い名物ものには銘もついている場合が多い。

中国からわたって来た物は唐もの(からもの)と呼ぶ。
日本のものでは 瀬戸焼き、が多いが、
他には膳所焼き、丹波焼き、唐津焼き、高取焼き 備前焼き、
薩摩焼きなどがある。