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 信州にスキーに行って帰宅した時、やはり関西は暖かいなーと感じているのですが、次の日には寒さに震え、やはりどこでも冬だと、当た
 り前のことを感じています。
 スキーに忙しい、ワクワクしている今日この頃です。
 が、初釜もまだまだ続いています。
 今日も一つあって、薄茶を担当いたしました。二つの茶碗でお茶を点
 てました。
 <お点前で気づいた事>十人くらいの初釜などの時
 薄茶では、二つの茶碗で代わる代わるお茶を点てる時があります。
 正客が始めの茶碗でお茶を頂き、次客にその茶碗を渡して、次客はそ
 の茶碗を拝見してあづかります。
 二番目の茶碗のお茶点てられ、出された時、次客は正客の茶碗を持っ
 て行き、二番目の茶碗を自分の右膝前の取り、正客の茶碗を回して返
 します。次客は自分の坐に戻ってお茶を頂きます。拝見が終れば、三
 客に茶碗を渡して、三客はその茶碗を拝見してあづかります。
 同じようにして、二つの茶碗を交互に使ってお茶を点てます。
 <茶杓の鑑賞>
 茶杓は茶入れや薄茶器の茶をすくって茶碗に入れるさじで、ほとんど
 は竹でできています。時には木で、椿や白樺などがあります。
 茶道の初心者のとって、一片の竹べらにすぎない茶杓が、茶器と共に
 貴重な道具として重みをもつことが理解しにくいかもしれません。
 しかし、一本の茶杓は、これを削った茶人の茶心がしのばれる象徴的
 な存在として価値があるのです。
 拝見の時は、親指と人差し指でつまむように取ります。そして、まず、
 全体の印象をつかみ、下の図示した各部分を見ていきます。
 表面と裏の削り、櫂先(かいさき)の曲げ方や露(つゆ)の仕上げ方
 などが作者の好みがにじみ出るポイントです。
         ←露→  /\/   「櫂   || ↑
 撓め→ |    先」  || |節
 |        || |上
 |        || |
 |←ーー節ーー→ || ×
 |        || |節
 |        || |下
 |        || ↓
 ←ーー切ーー→
 止
 <けいこ着物>
 茶会の着物
 初心者はまず、無地の紋付を作っておくことをおすすめします。
 茶会の正装として手ごろな価格で作れます。色は、ピンクやオレン
 ジなどは卒業し、若草色、紺、藤色などの寒色系にすると手持ちの
 明るい帯がよく映ります。
 着物が好きな人には無地は楽しみが薄れますが、着物を着慣れない
 人にとっては、失敗なく安心して着られるものです。
 着物に着慣れてきたら、無地に見える江戸小紋や付け下げなどもい
 いでしょう。紬などはお洒落着になってしまいますが、大寄せの茶
 会や気軽な茶会などには一つ紋がついていればよいと思われます。
 
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