「教えて茶道」Vol,94

 

二月にしては、暖かい日が続いております。
先日行ったスキー場では、例年より雪は多いのですが、暖かい日のせいで、
雪質が悪く、上手になった、なったと喜んでいたのに、下手になって、やは
り、私は上手ではなかったと再認識いたしました。
下を向いて、寒さをこらえて歩いていたのが、ふと見上げれば、梅は咲き、
小鳥はピーピーと鳴いている、春近しを感じさせる今日この頃です。
油断大敵です。気温の変化に気をつけてくださいね。


<掛物 禅語の読み方>
看脚下 かんきゃっか
「脚下を看(み)よ」禅宗においても、茶の湯においても、常に足元をよく
見る事は大切なこと。禅宗では「一掃除、ニ信心」といって、お経を読むよ
り、まず掃除を行うが、それは日々の基本的な営みの中にこそ、仏の教えが
宿っているからである。心に残る教えである。茶の湯もまた、特別なもので
はなく、常日頃の掃除の積み重ねがあって、始めて心のこもったものになる
はず。それは簡単なようで、実は最も難しいこと。基本的なことの大切さを
、「看脚下」と言う言葉は教えてくれる。

<茶事>についての補足
<懐石の決まり事 道具>
懐石で用いられる塗り物には、折敷(おしき)、飯碗、汁碗、煮物碗、飯器、
湯桶などがあります。黒無地の真塗りが基本ですが、こればかりでは単調に
なるので、煮物碗は蒔絵や色漆塗絵の美しいものを用いたりします。
精進料理の場合は朱塗りの皆具(かいぐ)とします。
酒器は普通鉄製の燗鍋で共蓋付き。替え蓋がつく場合があります。
向付は懐石の始めから終わりまで折敷に置かれる晴れがましい器なので、季
節にふさわしい意匠の陶磁器を選びたいです。
焼き物鉢は、備前や信楽など水に浸すと効果的な鉢や高坏を用いる事が多い
です。
箸は杉の両細、取り箸は竹が主で、杉楊枝も使います。