「教えて茶道」Vol,71

 

涼しいかと思えば、暑かったり、近畿地方では台風が去りましたが、
まんなか辺りで、停滞したり、次の台風は沖縄方面で待機中のような、
せわしないことですが、皆様の方では被害はなかったでしょうか?
から梅雨を補うような、水浸しですね。
近頃の季節の過ぎ方は、なんだか情緒のない、落ちつきがないようで、
世情を反映しているのでしょうか?
近頃の事件には、びっくり、とんでもないと驚くばかりです。
心、静めるように努めましょう。


貴人清次(きにんきよつぐ)<2>

亭主は貴人の「お手前頂戴…」の一礼に客付きで答えて、貴人の一口で、
「お供へも差し上げます」と挨拶して、居前に戻り次茶碗を左手で取り、
右手で膝前に置いて、次茶筅を建水の右方に置き、次に千鳥茶巾を取り、
清茶巾の向こう側に逆手で置き、湯を次茶碗に入れ、茶筅通し(一度あ
げの二度打ち)をして、湯を捨て千鳥茶巾で茶碗を拭き、茶巾を戻し、
茶を点てて、定座に出します。
貴人が薄茶を飲み終わり、茶碗の拝見がすむと、お供からお茶碗拝見を
と請います。
お供の上客の縁内に茶碗が回ってくると、次礼をして拝見し、つぎへは
縁外で回して送ります。
お供の薄茶が点ち、出されると、お供の上客は、これを取り込み、膝前
に置いて、貴人に「お相伴を」の挨拶をしてから、次との間に置いて「
お先に」の一礼をし、又膝前において「お点前頂戴いたします」の一礼
をして、頂きます。
亭主はこれを居前のままで受けます。このお供の一口で帛紗をつけます。
貴人台が返されると、客付きに回って、貴人台を両手で持って居前に戻
ります。湯を汲んで、茶碗をすすぎます。
この時貴人よりお仕舞いの挨拶があると、これを受け、お仕舞いの挨拶
をして、水を入れ、茶筅とうしをして、水を捨て、茶巾を茶碗にのせ、
千鳥茶巾を清茶巾のあとに、右手一手で直し、茶筅を入れて、次茶筅も
その後に置き替えて、貴人台を勝手付に置きます。
次茶碗が返されると、湯ですすぎ、茶を点てます。
お供の上客より、お仕舞いの挨拶があると、これを受け、茶碗を膝前に
置いてお仕舞いの挨拶をします。
水を汲み、茶碗に入れ、茶筅とおし(一度打ち)をして、水を捨て、千鳥
茶巾を取って、茶碗に入れ、つづいて次茶筅を茶碗に入れて、茶杓を取
り、建水を引き、腰の帛紗を取ってさばいて茶杓を拭き、茶碗にふせて
置き、帛紗を払って腰につけます。
水指の前に、棗、茶碗を置き合わせます。
水を一杓入れて釜の蓋を閉めます。
水差しの蓋を閉め、道具拝見の所望があれば、これを受け、柄杓、蓋置
きを棚に飾ります。
次茶碗を勝手付に、置いてから、棗を清め、茶杓を定座に出します。
(帛紗の上に茶杓は置きません)
次茶碗を右手の上に載せ、左手で建水を持って水屋に下がり、次に貴人
台を持って下がり、茶道口に座って、貴人に一礼をします。
拝見が終われば、道具を取りに行き、挨拶して下がり、茶道口にて、
主客総礼して終わります。