「教えて茶道」Vol,7

目に青葉という言葉のように、緑が美しい季節になりました。
芽吹きの黄緑、若葉のみどりにふかみどり。
たくさんの種類のみどりのパレードです。 御銘にも、「緑陰」が、使われます。
「薫風(くんぷう)」の銘も五月のさわやかさを表します。

お点前をして、お茶をさし上げるのが茶道ですが、
お客様を前にして、動作がぎこちなかったり、カチンと音がして道具が割れないか、はらはらさせては、おもてなしも台無しです。
そして、いくら高価なお菓子やお茶を使用しても心がこもって いなければ、味は半減します。
作法は順番を間違えたりはします。
人間ですから、熟練者でも、茶会の 為に日頃の稽古を充分積んでいても、間違いはあります。
そんな時でも、動揺せず、さらさらとして、間違ったと感じさせず、 うっとりと、魅了させるお点前をしたいものです。
お客様に、気分よくお点前をお見せして、あーおいしかった、美味しい お茶をいただいたと言う心地にするのが、茶道の道だと思います。
やはり、そうするためには、日頃のお稽古を積んで、身につけ、自然に 出来るようにしたいものです。

応接間や、洋間にてのお茶のさし上げ方

湯沸しポット
丸盆に、茶巾 茶せん 茶杓をしくんだお茶碗を、手前に置き、向こうに薄器を置きます。

建水(けんすい)水を捨てるもの これだけを、お客様の前に持っていきます。
袱紗で、薄器 茶杓を拭きます。
茶せん 茶巾を茶碗を出して、盆の上へ置きます。
湯を茶碗に入れて、茶せんとうしをして湯を捨てます。
茶巾で茶碗を拭きます。
茶杓で2杯お茶を入れます。
湯を入れて、茶をたてます。
茶碗を手のひらに載せ、2回まして(正面が相手に向くように) お客様に、差し出します。

一連の流れを申し上げましたが、丸盆がなければ、角盆でも、 また、作法はともかく、はしょって、お茶だけでもいいですし、 ちょっと、お作法をお見せしながら、楽しいお話をまじえて、 お菓子を食べ終わられた頃を見計らって、お茶をお出しするように、 自分が習ったとうりに、しないとならなといとか、何がないと 出来ませんとは決して思わないで下さい。
その場の雰囲気をつかんで、臨機応変にかえていきましょう。
こう言うことを「気ばたらきをする」と言います。
これも茶道の一つですが、これは、どの世界でも、趣味の仲間 会社の中、社会全般に通じることだと思います。