「教えて茶道」Vol,61

ここ、2日ほど暑い日が続いています。
この頃の気候の変化、だんだん暑くなるとか、だんだん寒くなってきた
という、ゆるやかな変化ではなく、突然に夏、冬になったりと、急激です。
近頃の人の心の現れでしょうか。そのように変化しているのでしょうか。
そんなことのないように、心の修行は怠らず。「平常心是道」

炭点前(すみてまえ)
炭点前は湯をわかす手順を、秩序ある一つの形式にしたもので、初炭(しょずみ)
後炭(ごずみ)に分かれます。
客を遇するに、無駄なく、最も適当な火加減をする工夫です。
炭に使われるのは、クヌギの切り炭で、池田炭をもって最良とされています。
炭の寸法は風炉の時は、胴炭 約12センチ、ギッチョ、割ギッチョ約6センチ、
輪胴約4.5センチ、管炭、割管炭 約12センチ、点炭 約6センチ、
枝炭 約15センチとそれぞれ違います。

炭道具(すみどうぐ)
炭斗(すみとり)炉は大きめ、風炉は小さいものを使用します。
香合(こうごう)塗り物は風炉用、焼き物は炉用。
羽箒(はぼうき)風炉には右羽を主に。
火箸(ひばし)風炉には鉄の小ぶりも物を使います。
灰器(はいき)釉のかかった小ぶりの物が風炉用。
灰匙(はいさじ)は竹皮巻で、小ぶりの物。
かん、釜敷(かましき)には炉、風炉用別はありません。

読者の方から、うれしいお知らせです。
花しょうぶ、あやめ、かきつばたの見分け方
でも、正直に言って、まだまだ私には、雲の中のようですが、
皆様はいかがでしょうか?

花菖蒲・・・花びらの基に黄色の模様あり
       葉が剣状で葉脈が突起している
あやめ・・・花びらの基に網目の模様あり
       その模様があみめのようだから「あやめ」と       
       葉が剣状で葉脈がやや突起 野山の湿地に群生する
かきつばた・・・花びらの基に白の模様あり
        この花を布にすりこんで色染めしたところから
        「書きつけ花」と呼ばれた  
        葉が広めで葉脈の突起なし 水辺に自生する