「教えて茶道」Vol,53

いよいよ、ゴールデンウイークの始まりですね。
皆様はどのような計画をお持ちでしょうか?

私は、29、30日榊原温泉一泊旅行を楽しんで参りました。
これは、所属している山岳会の例会の一つとして計画されたもので、
自動車で現地へ行く私達と電車で行く組と分かれての行動でした。
奈良県と三重県の辺りを車で走りまわったことになります。
留学生を連れて、仮の親子三人で、
まずは、山岳会の例会として、倶留尊(くろそ)山1037mを登りました。
ショボ降る雨の中、かなり上まで自動車道が付いていました。(あと30分)
ある程度の所で車を降りて歩き始めましたが、(1時間ほどのキツイ登り)
これならもっと上まで車で行けばよかったと言う気持ちでしたが、
これも鍛錬、試練と言い聞かせて、登りました。
頂上は、まっ白な霧か、雨雲の中、景色はどのようにも描ける状態でした。
雨が強くならない内にと、休憩も、昼食もそこそこに、下山しました。
急な自動車道は、膝には、厳しいものでしたが、約2時間半ほどの登山でした。
その後は、留学生の為の観光、伊賀上野の忍者屋敷へ行きました。
雨にもかかわらず、観光客が大勢でした。
そして、温泉好きな私の楽しみ、榊原温泉へ行きました。
留学生は21歳、皆がじーと見ると、裸で温泉に入る初経験を恐がっていまし
たが、彼女自体、日本人かと思いそうな姿形、誰も見ない見ないと、言って安
心させて、入り方を教え、食事前、寝る前、朝起きた時と、私が温泉を入るよ
うに3回一緒に入って、楽しみました。
枕を並べて寝ると、親子らしい気持ちになるのは不思議なものですね。
次の日、女人高野と呼ばれる室生寺(むろうじ)へ行きました。
先年の台風で被害にあった国宝の五重の塔が再建され、満開の石楠花の中に
美しい姿を見せていました。
石楠花が有名とは聞いていましたが、その花の時季には来た事がなかったので、
花好きな私のうれしさもひとしおでした。
記念に、石楠花の一つも買おうと品定めをしていると、彼女がプレゼントにと、
買ってくれました。彼女の滞在ももう、3週間ほどになり、有り金も少ないのに、
思わぬプレゼントをしてくれて、喜ばせてくれました。
いい記念旅行になりました。


茶道具(8)
<花入れ>薄板について
花入れを床に荘る時には薄板を用います。
薄板には花入れの格調に応じた約束があります。
   これは板床、琵琶床、書院、床脇などの板敷きの時、
   また畳床でも籠花入れの場合は使いません。
<真>の花入れには、真塗りで側面が矢筈になった「矢筈板」(やはずいた)。
          これは上部がやや広く、下部が狭くなて入る物が正式で、
          広い方を上にして用いるのが約束です。
<行>の花入れには、真塗り、溜塗り、紅溜塗り、掻合塗(かきあわせぬり)
          春慶塗などの塗物の蛤端(はまぐりば、蛤の合口の先端
          のように薄く尖ったものをいう)を用います。
<草>に花入れには、木地の蛤端が約束です。
          材質は桐、焼桐、松、杉、焼杉、欅(けやき)などで
          木地の場合は木目が見えますので、その木目が向いて
          いる先を掛け物の方へ向けて置きます。
木地の蛤端にのせるのは、陶器では釉薬のかかならい素焼き、焼寛、焼〆
など、また竹花入れ、瓢花入れは、これらはすべて薄板とも湿らせて
用います。
「籠花入れ」は、畳床であっても、薄板は用いません。