「教えて茶道」Vol,4


早くも5月に入りました。
皆様はゴールデンウイークをどのようにお過ごしでしょうか?
私は早くも4月20日から30日スペインポルトガルを楽しんできました。

両国を知る為にと、司馬遼太郎「街道を行く 南蛮のみち」を読みました。
その中に茶道に関する記述あり、両国よりもそれに目がいきました。
「−略ー 看板は靴をやっと照らすほどに光っていて、さがすときには難渋したものの、 さがしあててみると、なんともいえず粋な感じがした。本来、日本人の 茶道の意識はこういうものであったが、商店の誇示法に関する限り、日本の 繁華街には茶道の精神はうすれている。」

お茶会でのお菓子の頂き方
お菓子は主菓子とお干菓子が出されます。
次客に「お先に」の挨拶をします。
お菓子鉢を、両手で持って、感謝の意味を込めて軽く頭を下げてから、

自分の前に置きます。

懐紙を前に置きます。

箸を右手で取って、左手で受けて、右手で箸を持ち、左手は器に添えて 一つお菓子を取り、懐紙の上に置きます。 箸の汚れを懐紙の端で清め、箸を元の位置に戻します。

菓子鉢を次客の方へ置きます。

次に、干菓子盆を、同じようにして、自分の前に置きます。

干菓子は二種類あるときは、遠い方から手で、とります。

指の汚れは懐紙の端で清めから、次客の前に置きます。

懐紙を左手で持って、お菓子を楊枝で一口大に切って、頂きます。
じょうよう饅頭、干菓子は手で頂きます。
懐紙の上に主菓子を置くと、二、三枚にシミがついてしまいますので この頃では硫酸紙が使われます。

懐紙は、男性は大きめのもの女性は小さめのものをを使用します。
季節の花や、模様入り、透かしの入った物などが出まわっています。 お茶の時だけでなく、お料理のとき、お皿においてクッキーなどを置いても 変化があって面白いと思います。
お茶の世界に限らず、これはこれにしか使えないとか、こうしなければ ならないとかと言う固定観念にとらわれずに、色々応用する頭の働かせ方 をすれば、2倍の世界が楽しめるのではないでしょうか。