「教えて茶道」Vol,37

 

明けましておめでとうございます。
皆様のお正月は、どのように過ごされたでしょうか?
日頃の疲れを取る為の寝正月、日頃休みがとれない人は、
この時にと海外脱出へ、家族サービスとか。
私は主婦ですから、お正月は家族サービスで、たいへんでしたが、
みんな無事で顔を合わせ、過ごせた事がうれしいことでした。

初釜とは、
新春を祝って正月はじめてかける釜。また稽古始めとも、点初とも
いいます。
初釜の時に使われる物として、

結柳、島台茶碗、花びら餅があります。 結柳 (むすびやなぎ)
正月や初釜の床飾りで、掛柳とも言います。床の柳掛け釘にかけた
青竹の花入れから、長く柳の枝を垂らして生けます。
柳は二,三本束ね、中間で一つ輪にして結び、残りは長く垂らします。
一陽来復を祝う心を 表したものです。
島台茶碗(しまだいちゃわん)
井戸形(浅く)に開き、内面に金銀の箔を置いた茶碗で、正月
などの縁起を祝う茶事に金と銀の茶碗を重ね茶碗として用いられます。 花びら餅
京都の名菓。古くは「お歯固め」の儀式などに用いられた菱はなびら
を菓子化したもので、丸くのばした白餅に、小豆汁で赤く染めた
菱形にのばした餅を重ね、ゴボウを二本、味噌餡と共に包んだ
お菓子。
押鮎に見立てた物で、初釜に用いられます。
(鮎は年魚とも書き、古く より年始に用いられた)

我が家で、茶の友三人で初釜の真似事をしました。
我が家は洋風な作りで、正式な和室や、勿論茶室もありませんし、
茶道具もほどほどですが、揃ってからとか、茶室できてからと言って
いると、一生できないことになります。
そこは臨機応変にないものは、なし、ある物だけでいたしました。
友人二人は、それぞれ、お濃茶、薄茶、花びら餅と持参してもらって、 私は点心(軽食)を用意しました。
いつも食事当番が私なのですが、メニューを考えるのが好きです。
 今回は、いくらのみぞれあえ(いくらと大根おろしに鮨酢であえる)
      鯛の子、竹の子の煮物、青梅添え
      ほうれん草とエノキダケのポン酢あえ、ゆず皮そえ
それを小鉢に入れて、大皿の上に懐紙をしいて、三皿置き、その前に 菜飯(御飯に刻んだ菜っ葉と塩を混ぜあわす)のお握り二ケ
お漬物代わりに茎ワカメのしば漬け
いつもでしたら、煮物碗や、汁物ありですが、毎年していると、
あきてもきますのと、ちょっと省略させてもらって、それと寒い時
でもあり、お好み焼きをしました。(大阪人の好物でもあります)
皆様には読んだだけでおいしそうと思われたら、まずまずですが。
お菓子屋さんでは一月中は、花びら餅があるでしょうから、
いつもより高めですが、一度お試し下さい。
餡に味噌味が、変とお思いの方もあるかもしれませんね。
裏千家の初釜風景をテレビで見られる機会もあるかもしれません。
そんな時は、茶碗や柳を注意して見てください。