「教えて茶道」Vol,31

11月7日は立冬、暦の上では冬の始まりですが、
あの日は寒い冬の始まりとは 思えない暖かい日でしたね。
今もそうですが。 自然の模様は晩秋で紅葉の盛りになります。
そんな中で、茶人の家では 冬支度が始まります。
風炉を納めて炉を開き、新茶が詰められた茶壷の
封を切り香高い新茶を賞味する口切の茶事が催されます。

炉での薄茶点前
基本になりますので、簡単に述べます。

最初にお菓子を運び、正客正面、
畳の縁外に置いて一礼して帰ります。
両手で水指を持って茶道口に座り、水指を建て付けに置いて襖を
開け一礼します。
この時客も一礼するので総礼となります。 次に茶碗とお薄器を持って入り、水指正面に置きます。
ふたたび、建水を左手に持って入り、襖を閉めます。
居前に進んで、炉縁の内隅をねらって座ります。
次に、柄杓を左手で取り、かまえ、右手で蓋置きを取り、
炉縁下座の 縁外三つ目に置き、
柄杓を右手で体に平行に蓋置きの上に上に引きます。 つづいて、建水をすすめ居ずまいを正します。


茶碗を膝前少し向こうに置き、棗を茶碗と膝の間に置きます。
袱紗を捌いて棗を拭き、水指と炉縁の中程に置き、袱紗を捌き直して、 茶杓を拭き、棗の上に置きます。
茶筅を取り、棗と置き合わせ、 茶碗を右手で取り、手前に引き、
袱紗を左一指し指と中指の間に挟み、
柄杓をかまえ、右手で袱紗を使って釜の蓋を取ります。 袱紗は左膝わきに仮置きします。 (男性の場合は袱紗を腰につけて、素手で蓋を取ります。 共蓋、南鐐の場合は 男性でも袱紗を使います)


茶碗の中の茶巾を取って、釜の蓋の上に置きます。
湯を汲み、湯を茶碗に入れて 柄杓を釜にあずけます。
茶筅を取り、茶筅通しをして、湯を捨てます。茶巾を取り、茶碗を
拭き、茶碗を下に置いてから、茶巾を蓋の上に戻します。
茶杓を取り、「どうぞお菓子を」と正客にすすめます。
左手で棗を取り、茶を入れて、棗、茶杓を元に戻し、水指の蓋を取って から、湯を汲み入れます。
お茶をたてて、茶碗を左掌に載せ、手前に 二度まわして(正面を客に向けるため)出します。

茶碗が戻ると、湯を入れて、捨てます。
お仕舞いの挨拶があれば、これを受けて、茶碗を置いて「お仕舞い
いたします」の挨拶をします。
次に、水を入れて、茶筅通しをして、水を捨て、茶巾、茶筅を、茶碗 の中に戻し、茶杓を取って、建水を引きます。
袱紗を捌いて茶杓を拭き、茶碗に置き、袱紗の汚れを建水の上で
はたいて、袱紗を腰につけます。
棗、茶碗を水指正面に戻し、水を一杓釜に入れてから、水指の蓋を 閉めます。この時、正客より道具の拝見を請われますと、これを 受けて、柄杓をかたづけます。
茶碗を勝手付に置き、棗を持って、客付に回り、袱紗で棗を清め
正面を向けて、出します。
茶杓も棗のとなりに出します。

水指正面に戻り、柄杓、建水を持って帰ります。
次に茶碗、続いて水指を持ってさがり、茶道口に座り、襖を閉めます。 拝見物が返ると、道具を取りにでます。
道具類の挨拶をして、棗、茶杓を持ってさがり、茶道口にて総礼します。

茶道も私の大好きな趣味の一つですが、旅行も負けずおとらず好きです。 読者の方から、トルコ旅行のレポートが届きました。 楽しい紀行文なので、皆様にご紹介します。
(gT)
今回のトリキッシュの旅は色々なハプニングや冒険旅行を体験しました。 天候は全体的には晴天で旅行はとても満足のできるもでした。 ハプニングの一つは29日イズミ-ルの町に着いた夜の出来事。 その日はトルコの建国記念日でホテルの夕食までの時間、町と海を 見に堺市から来た私達と同年齢の夫婦といっしょに出かけた時の事、 奇麗な海の夜景を見て、帰ってくるとム-ル貝を売っている出店を通り 過ぎた時その店のおじさんがム-ル貝にレモンの汁を絞り一つ試食しろ と言わんばかりに差し出してきたので口の卑しい私は即ぱくりと、 次に、また、一つ、それを奥さんに渡すとまた、一つ、堺の奥さんに また、...そのダンナはいらないと断ったまではよかった。そこで、 その食べたム-ル貝は試食サ-ビスなのか、どうかがわからない、 サ-ビスokと言えば良かったのに、ブネカダル(いくら)と私が聞いた のが事の始まり1、000、000トルコリラと言う日本円して180円 くらい、少し高いけど、マァ- ええかと思い5,000,000トルコリラを 出し、おつりを貰おうとしたら、満足な釣金を出さない。これには、 NO すると今度は試食の3個のム-ル貝が5,000,000トルコリラと言う ではないかチョクバハル(高すぎる)と言うとFIVEミリオンと言うので 結局しらん顔して4人でホテルへ帰りました。 海外で相手が物を食べと差し出したら何でも喰い付くな と言う事でした。 お楽しみ頂けましたか? 来週は、私の大好きな旅に出ますので「教えて茶道」はお休みいたします。 来来週まで、皆様お元気で。