「教えて茶道」Vol,23

シドニーの空に、金銀の日本の花が咲きました。
今は、テレビのオリンピック中継から目がはなせませんね。

茶道具(4)
唐物 高麗 和物茶碗 
茶碗には、唐物(からもの)、高麗物(こうらいもの)、
和物(わもの)と呼ばれる物があります。

唐物は、
中国から輸入された物総称して言われるようになりました。
はじめの頃は輸入物しかなかった時代には、とても珍重され、台の上に 乗せて供されたところから、そのような扱いのお点前があります。
唐物として代表的なに天目(てんもく)茶碗があります。
焼成中の偶然の効果や、その模様によって、違いがあり、主なものに 曜変(ようへん)天目 灰被(はいかつぎ)天目 油滴(ゆてき)天目 
油の粒が水に浮いたような模様。
木の葉天目 1枚の木の葉を黒釉面にのせて焼成したものがあります。
その他の唐物として 青磁(せいじ) 白磁(はくじ) 染付(そめつけ)白地に青色の絵付けが美しい景徳鎮の代表的焼き物 宗赤絵 特徴ある赤色で描かれている 祥瑞 (しょんずい)染付の注文されたもの

高麗物
大半は高麗時代すぎ李朝期における作品をこのように呼んでいます。 その典型が井戸茶碗であり、さらに粉引(こひき)刷毛目(はけめ) 三島(みしま)、呉器(ごき)などがあります。
特徴や由来はいろいろありますので、ここでは省略して、名前だけを あげておきます。
熊川(こもがい)、堅手(かたて)、蕎麦(そば)、柿の蔕(かきのへた)、 魚屋(ととや)御所丸(ごしょまる)、金海(きんかい)、彫三島(ほり みしま)、伊羅保(いらぼ)、半使(はんす)、御本(ごほん)

和物
日本国内で作られたもの、国焼きとも言いますが、それこそ大変な数が ありますので、おもな名前だけをあげておきます。
志野(しの)、鼠志野(ねずみしの)、紅志野(べにしの)
瀬戸、瀬戸黒(せとぐろ)、黄瀬戸(きせと)
織部(おりべ)
唐津(からつ)、絵唐津
信楽(しがらき)、萩(はぎ)、薩摩(さつま)、高取(たかとり)
丹波(たんば)、
仁清(にんせい)、乾山(けんざん)
色絵の美しい京焼きなどがあります。
奈良では赤膚焼きが有名です。