「教えて茶道」Vol,22

皆様方の地方では、雨はいかがでしたか?
9月12日は 中秋の名月でした。
残念ながらの天気でした。7時過ぎ、少しだけ雲の切れ間から顔を見せ 、すぐに雲に隠れましたが、その輝きは、まさに中秋の名月でした。
お団子をお供えしたり、ススキや秋の花を飾ったり、
そんな風流なことは、皆様の家庭ではなさいませんか?

ものの本によりますと、
醍醐天皇の延喜9年(909)に初めておこなわれた。
当時はもっぱら月明かりに対して詩歌管弦の催しがあったまで で後世のような供物をする例はまだなかった。
以来、月見は民間で盛ん になり、
江戸時代では三宝(さんぽう)にだんごとともに枝豆、さといも、クリ、 カキ等を盛り、花瓶にススキと秋草をいけて名月に供えるようになった。

我が家では、月見団子を食べました。
よく見る絵には、すすきをいけて、丸い団子が十二個三宝(さんぼう)に 飾ってお供えしてあります。

サザエさんの漫画では、カツオ君が一つだけを取ろうと手を伸ばして 一つをつまむと、皆くっついてきて、ばれて、サザエさんに 怒られているシーンを思い出すと、いまでも笑えます。
今日食べた団子は細長い団子にあんこがかかっていました。

そしてこの日に、「きぬかつぎ」といって、小芋を洗って きれいにして蒸します。それを半分の皮を取り、それに田楽味噌を つけて食べます。 好きな食べ物のそれだけが、我が家の月見の料理として残っています。

月見の茶席の点心(2、3品の軽食)に、きぬかつぎが使われます。 皆さんの所では、どんな風でしょうか?

お茶の言葉(3)
茶化す
茶を煎じた残りの滓、つまり「茶カス」ということから生まれた言葉で あるが、それが転じて「ごまかす」「だまかす」「ひやかす」「なぶる」 とか、あるいは「相手にしない」「取り合わない」と言う意味に用いられる ようになった。江戸時代には既に使われている。

お茶目
「ちゃ目」という言葉があって、その「ちゃ」に漢字を当てたので
誤解を生む。「おとける」「ふざける」の意味を持つ言葉に「ちゃりる」 があるが、この「ちゃり」に「娘」を意味する「め」が付いたのが 「ちゃりめ」、それがつづまって「茶目」になったであろう。
「お茶目な娘」は意味が重複している。 秀吉の側室淀君は、子供の頃「茶々」と呼ばれていた。
この幼名から 考えると、子供の頃は陽気な少女だったかもしれない。成人してからは かなりなヒステリーだったらしい。