「教えて茶道」Vol,21

九月に入り、初秋の気配が色濃くなってまいりました 。
着物も一重になりました。
暦の上では立秋は過ぎて、九月七日は、白露(はくろ、しらつゆ)です。 二十四節気の一つ。太陽の黄径が一六五度の時。秋分の十五日前、 すなわち太陽暦九月七日頃に当たり、この頃から秋気が漸く加わる。

ちなみに、二十四節気とは、
太陽年を太陽の黄径に従って二十四等分 して、季節を示すのに用いる語。中国伝来の語で、その等分点を立春、
雨水(うすい)、啓蟄(けいちつ)、春分、清明、穀雨、立夏、小満、
芒種(ぼうしゅ)夏至、小暑、大暑、立秋、処暑、白露、秋分、寒露、
霜降(そうこう)、立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒と名付けて
あります。

暦の上では、何々ですとよく言われ使います、耳慣れた言葉と、 全く知らない語もありますね。
ついでにと言ってはいけませんが、続きましてと言いましょうか、
二十四節気のほかに、
陰暦では一年の季節の素質を識別するために、
補助的な役目の特別な歴日が定められています。
これを雑節と 称しますが、これは主として生産生活や自然生活に則してつくられ、 とくに農事と深い関連をもっているものが多く、昔から今日 にいたるまで、民事行事や年中行事として広く用いられています。

節分、
初午(はつうま)は、二月の第一午(うま)の日を言い、各地の稲荷神社で、 祭典があります。
上巳の節句(三月三日の雛祭り)、端午の節句、八十八夜、入梅、
半夏生(はんげしょう)は、つゆあけのこと。
七夕祭り、盂蘭盆(うらぼん)、ニ百十日、二百二十日、
重陽の節句(菊の節句)、
彼岸(ひがん)は、春分、秋分の日前後七日間を称し、春は三月十八〜九日 頃から入り、二十四〜五日頃まで。
秋は九月二十〜ニ十一日頃から 七日間になります。
彼岸の入りから四日目が彼岸の中日(春分、秋分の日) です。
この日祖先の霊を供養し、墓参りなどが行われます。
社日(しゃにち)は、土の神、五穀の神を祝う日で、春分・秋分にもっとも 近い戌(つちのえ)の日を言います。 三伏日(さんぷくび)は、種まきの日。 甲子・庚申・己巳は、甲子(きのえね)は大黒天、庚申(かのえさる)は 帝釈天を、己巳(つちのとみ)は弁財天を祭ります。
大祓(おおはらい)は、六月三十日と十二月三十一日に、各産土神 (うぶすながみ)の社前で大祓いが執行されます。

お茶の言葉(2)
お茶を引く 伝説によると、昔中国では宮廷に仕えているたくさんの美妃に 主君がお茶を献じさせて、夜伽の番を決めたもので、お茶を主君が 召し上がった者がその夜の選ににはいり、お茶を引いたものはその 選に漏れることになる。わが国でもお客がなくて張店にいる娼妓、 あるいは座敷に招かれないでいる芸者などのことを「お茶を引く」 というようになったのである。
また、もう一つの説は、お客がなくて、 てすきな妓はお茶を挽いたことから生まれた言葉とも言う。