「教えて茶道」Vol,18

暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
まだ盆休み中で、どこかにいらしている方、家にいらしゃる方、
様々でしょうが、配信いたします。

私は、立山登山して参りました。
立山は、観光客、登山者が入り混じり、
立山神社のある雄山への登山道は
大変な人出、銀座通りでした。
午前中は、快晴、素晴らしい雄大な山の雰囲気を満喫しました。
山の頂上で、山の景観を鑑賞しながら、山々を見下ろして、
お抹茶を一服頂こう、 そんな大志(?)を抱いて、
旅籠にお茶とお菓子を持参しました。
午後からは毎日雨で、それに会ってしまい、立山を見上げながら、
また、テントの中で頂くことになりました。
高い望みは、次回に繰越となりました。
持参したお菓子は、仲間に美味しいと評判でよかったです。
皆様の夏休みはどんなだったのでしょうか?
よければお聞かせ下さい。

茶道具(その2)
茶杓
ひとかけらの竹片にみえる竹の匙ですが、
実は茶杓は茶の湯の歴史と 密接な関係を持ち、
しかも茶人がこだわり抜いた道具なのです。
茶杓には作者の茶道観や人格までもが削り込まれている
といっていいほどです。
道具組みの要となるものが茶杓です。
茶杓には筒が添い、箱がつくられ、書付が加えられ、
さらに後の世に 外箱が仕立てられ、
極書がなされるものもあります。
茶会では、茶杓の筒(銘が書かれた物)と、箱が並べられます。
銘はいろいろなものがあり、詩銘、禅語銘、風流銘、歌銘といって、
歌の一部や歌の銘だけが書かれ、
歌が裏面や一部に書かれている場合もあります。
銘は作者の筆跡が残されるので、茶杓鑑賞では最も重要な見所です。 ですから、私たち普段のお稽古では、茶杓の名前を、工夫します。
大体、その季節に応じた名前を考えます。
夏の頃では、清流、清風、せせらぎ、岩清水
少し前の夏祭りの頃は、宮柱、鈴の緒
お盆の頃では、面影、はすの葉 など。

茶杓に用いられる竹はそのほとんどが真竹(苦竹)ですが、
それぞれの竹の変化の状態によって、
いろいろな名称でよびわけられます。
染み竹、染み胡麻竹、煤竹、胡麻竹、白竹など。
また、古材を使った物や木材(椿、白樺)の物もあります。