「教えて茶道」Vol,17

この間、歩いていて、見上げれば、立派な入道雲が、で‐んと。
思わず見とれてしまいました。
真っ白な石鹸の泡のような、白い雪のような。
アア‐夏だなあって感じると共に、夏休みの宿題も思い出しました。

「白雲幽石抱」はくうんゆうせきをいだく
夏の雲は、入道雲のように、動かずに
石山を抱きこむように浮かんでいる
「白雲自去来」はくうんみずからきょらいする
この場合は、雲は、あちらへ行ったり、こちらに流れたりと動く。
こちらは、秋、9月に用います。

洗い茶巾
これは、極暑の扱いです。
ごく浅い平茶碗に、水を七分目ほど入れて、茶巾の端と端との
対角線を取って、二つに折り、その端を茶碗の右方に少し出し、
その上に茶せんを仕組み、茶杓を普通にのせて置きます。
茶碗に水が入れてあるので、運び点前でも棗、茶碗と同時に
運び出すことはしません。
茶碗だけを始めに運び、両手扱いします。
棗は右手の平にのせて、建水と一緒に運びます。
点前の中で、茶巾を上に引き上げる時は、
ゆっくりと 水の音が聞こえて、涼しさを感じさせるようにしましょう。

このように、お客様に、暑さを感じさせない工夫に ガラス製品も、
使います。 菓子鉢、茶碗、水指、棗もこの頃では、
透明のものがあります。 お菓子では、くず粉を用いたもの、
かがり火(赤い色した葛に、黒ごまがかかったもの)
こけ清水(緑色した葛もの)
寒天を用いたものなど、
つめたく冷やして、差し上げると喜ばれるでしょう。

我が家のおくての槿(むくげ)もようやく咲き始めて、
毎日楽しんでいます。
8月始めに、立山へ行きますので、早いですが、
来週は盆休みに させていただきます。
皆様の夏休みはどのような計画をお持ちでしょうか?
はしゃぎ過ぎないように、体に気をつけて、
私も皆様も 楽しみましょう。