「教えて茶道」Vol,166

九月に入りましたが、暑い夏はまだまだ元気で、ムシムシ、ベタベタが続いて
います。皆様ご機嫌いかがですか?
私は1週間のスイス旅行を楽しんで参りました。
全日晴天、17人のツアーグループは和気あいあい、添乗員は良しの3条件が
整いまして満点の旅行でした。マッタ−ホルン、モンブラン、ユングユラフヨ
ッホを最高のロケーションで見せていただき、思いっきり、心残すことなくス
イスを満喫いたしました。
最後の日にツアーグループと別れて、英会話の先生だったニーキー宅へお邪魔
いたしました。人を笑わせるのに天才的な、ミスタービーンのような夫が一緒
に、ヨーロッパ一の瀧を案内してくれました。彼はイギリスからニーキーと結
婚するためにやってきて、残念ながらスイスではドイツ語が話せないといい仕
事に付けないようで、家族もカナダにいるから今年の10月にはカナダに引越
しすることにしたそうです。またもや2年後にカナダに訪問する約束をして別
れました。ニッキーは留学生だったので、日本語を少しは覚えてくれたのがう
れしかったです。
さあ、これで私の今年の夏休みは終りました。気合を入れてお稽古いたしまし
ょうという気持ちに切り替えつつありますが、まだ切り替え中ですので今週は
大目に見てください。

<釜・風炉・灰型>
障泥釜  あおりがま 利休好み。尻張釜の別名。障泥(泥障とも書く)とは
           馬具の一つで、泥よけの下敷である。尻張釜との関係
           は不明。
           
阿弥陀堂 あみだどう 茶湯釜の一種。京釜の部に属する。利休好み釜で、そ
           の釜師辻与次郎がはじめて鋳造したと言われる。その
           製作の由来については逸話が二、三あり定説はない。
           有馬阿弥陀堂住職の頭形の釜を秀吉が利休に命じてつ
           くらせたとの説がある。「名物釜所持名寄」に「阿弥
           陀堂、弥四郎作、細川三斎公より萩原殿所持」とある。
           使用例は、1590年の秀吉の有馬茶会記に見え、次
           いで「宗湛日記」の1593年および1597年の項
           に使用した記事があり、「雲州名物帳」の名物並之部
           には「小阿弥陀堂、与次郎」とあり、「釜の図」の目
           録には阿弥陀堂に大中小の三種をあげている。利休は  
           大きいのを好んだという。
           阿弥陀堂の特色は、繰口で、肩が少し角張って丸みを
           欠き、鐶付は肩口に近く、羽落ちで、胴回りには文様
           がない。
           
霰灰   あらればい 霰のように粒状につくった灰。流儀によってこれを炉
           蒔灰に用いる。