「教えて茶道」Vol,164

暑い日盛りの街で、絽の着物などをすっきりと着た女性を見かけたりす
ると、その姿は、思わず振り返って見たくなるほど印象的で、素適です。
夏に着物はあくまでも涼やかに着こなすことが基本です。汗の対策が肝
心で、汗とり肌着は必需品です。汗とりは自分なりの工夫が必要で、わ
からないことは、先生や専門店で相談しましょう。けいこには洗える着
物でもよく、上布や縮など、品数は少ないですが、お洒落なものもよい
でしょう。
一番肝心は夏の着物は透けやすいので、下着には最も注意をいたしましょう。
今は洗える着物も値段は張りますが素適なものもあり、大いに利用すればいいでしょう。

前回お知らせいたしましたように、これまでに載せましたお菓子の作り
方をすべて集めてみました。
皆様の中に、これ以外のお菓子のレシピをご存知の方はお知らせください。


<茶席の菓子>手作りの菓子
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  練りきり(こなし)菓子の作り方
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白い豆を煮てこしあんを作ります。
白い豆と白砂糖は同じ重さ使います。
豆はきれいに洗い、たっぷりの湯を沸かしたなべにいれる。煮立ってき
たら、二度くらい湯を捨て新しい湯を沸かし煮くずれるまでゆでる。
このとき圧力なべを使うと便利。煮上がった豆を煮汁ごとフードプロセ
ッサーやミキサーにかけて豆をつぶす。大きめのボールや鍋の上で裏ご
しして皮を取り除く。ボールに沈澱したものがこしあんの「ご」です。
上澄みをすて水を加えて沈澱させ、再び上澄みをすてる。さらしの袋
(布を縫って袋を作っておく)にあけ、たっぷりの水でさらしながら絞
り、きっちり水気を切っておく。これで「ご」のできあがりです。
「ご」と白砂糖を鍋に入れ、火にかけて木べらで焦がさないように練る。
つやが出るまで15分くらい練る。木べらですくって2〜3秒たって落ち
るくらいまで水気をとばします。
すぐに使わない時は小分けにして冷凍しておくと便利。

練りきり
白こしあん300gに白玉粉10gを少量の水で溶いたものを加え、耐熱容器に
入れへらで良く混ぜる。電子レンジ500wに30秒かけ、取り出してへ
らで混ぜる。再び電子レンジに30秒かけ、良く混ぜてなめらかで粘りの
ある状態にする。
あら熱がとれたら、好みの色に整え細工をする。
細工は季節にあわせていろいろ工夫してみて下さい。

私は時間のある時に白こしあんとふつうのこしあんを作って小分けにして
冷凍しておきます。
お茶のお稽古の前日から自然解凍し後は電子レンジにかけてささっと作りま
す。色づけは緑は抹茶、黄色はサフラン、赤は食用色素を使います。この3
色でいろいろできます。黄色のと赤のあんを混ぜ合わせるときれいなだいだ
い色になります。
赤も使う量によって桃色から真紅まででます。

栗を煮てシロップに漬けて、それを芯にして小豆あんで包み、いがぐりの飾
りをして見ようと思っています。いがの部分は、ざるを使って餡をぎゅっと
押し出して作り、それを箸で芯に付けていきます。
白あんを緑に染めて、いがにしてみようかしら、などと考えております。

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  栗だいふく・苺だいふく・キーウイだいふく
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苺の季節には苺大福、また、一口大のキーウイを入れればキーウイ大福にもなります。

材料
白玉粉 又はもち粉   100g
  水         200cc
  砂糖         50g
あずきあんこ(缶詰)   1カン 小さなピンポン玉くらいに丸める
クリ(ビン詰めでもOK)  10ケ
または、苺、キーウイ(一口大)
片栗粉

耐熱容器に、分量の粉、水、砂糖を入れて、よくかき混ぜる。
それに、ラップと、ふたをして、レンジで4分。
その後、とりだして、1度よくかき混ぜて、今度はふただけをして
さらに、2分。
これで、外側の皮、「ぎゅうひ」ができあがります。
これはこのままでもお菓子になり、おいしくいただけます。
甘好きの方は、砂糖の量を加減して下さい。
多いと思う時は、残りを冷凍してもいいです。

まないたの上に片栗粉をふりかけておく。
その上に中身をとりだして、細長くのばして10等分にする。
手にひっつかないように、片栗粉を手につけて、
一つのかたまりを丸くのばしてあんことクリを包みます。
はじめは上手くいかないようですが、なれればうまくいきます。
熱い内に手早くする方がいいのですが。
挑戦してみて下さい。

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  おはぎもどきの作り方
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餅米   1合
米    1合
甘納豆  1袋(130g)
きな粉  適宜

餅米と米は通常の割合で炊く。
炊き上がってから、すりこ木で八分ほどつぶす。
この時に甘納豆を入れて混ぜ合わせる。
俵型に丸める。小さ目の方がいいようです。
後はきな粉をまぶすだけで、
おはぎもどきが味わえます。

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  はなびらもち
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<材料> 8ケ
ごぼう   1本
シロップ  水25cc+砂糖60g
しろあん  100g
西京味噌   10g 
白玉粉   100g
砂糖     30g
水     140g
卵白     少量
食紅     少量

ごぼうは、皮をむいて、12センチメートルの長さに切る。
やわらかくゆでたのち、シロップ(水25cc+砂糖60g)
で煮て しばらく煮汁につけて味を含ませる。
みそあんは、しろあんにたいして約10%の西京味噌をまぜあわせる。

 求肥(ぎゅうひ)は、鍋に 
白玉粉  100g
砂糖    30g
水    140g    

よくよくかきまぜてから、火にかけ、ペタペタと音がするように
なるまで、こがさないように かき回す。
次に、角がたつくらい泡立てた卵白を小匙1加えて、熱しながら
よくかき混ぜる。

バットに片栗粉を用意し、練りあがった求肥を移し、粉を表面に薄く
つけてまとめる。
小さく8個に切り分ける。
楕円形に伸ばしておき、生地のきれいな面を下にして、中央を食紅で
染めて、ごぼうの中央に味噌あんを巻き、生地にのせ、二つ折りに
する。

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  くずまんじゅう  4個分
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グラニュー糖    100g
水         1/2 カップ
くず粉        35g
こしあん       69g
セロハン紙

鍋にグラニュー糖と水を入れて中火で煮溶かし、冷ます。
こしあんは4等分して丸める。
ボウルにくず粉を入れて水大さじ5を少しずつ加え、指先でもみな
がら固まりがなくなるまでよく溶かす。
鍋にグラニュー糖と水を入れ、くず粉を細かいこし器に通してこし
ながら加え、よく混ぜる。
中火にかけて木べらでゆっくり混ぜ、底の方が固まって透明になっ
てきたら弱火にして手早く混ぜ、全体にぽってりとしてたのり状に
なったら火を止める。
プリン形、湯のみ4個に、20〜25センチ幅に切ったセロハン紙
をぬらして内側に張りつけ、くずを少し入れる。
こしあんを1個ずつのせて上から残りのくずをかけ、茶きんに絞っ
て輪ゴムでとめる。
鍋に湯を沸かし、静かに煮立つ火加減にしてくずまんじゅうを入れ
透き通るようになるまで5〜6分ゆで、氷水につけて冷やす。
くずまんじゅうのセロハンをはずして、器に盛る。
 


7月30日より、アメリカへ旅立ちます。結婚式参列という素適な経験
にワクワクドキドキです。申し分けございませんが。8月6日、13日
は、「教えて茶道」は夏休みにさせていただきます。
皆様暑さに負けないように、今年はそれほどでもありませんが、体には
お気をつけてお過ごしください。ごきげんよう。