「教えて茶道」Vol,154

<風炉点前>
初風炉では長板を使用する二つ置き(風炉釜。水指)の趣向が見られます。
台子の下板だけの板なので、湯返しをいたします。
板の上に蓋置を置きます。柄杓は左膝頭にながしておきますが、蓋置の上に
置く時は音をたてません。
水指の蓋は三手、つまみを取って右横、左横、右向こうを取って水指の左に
立てかけます。
竹蓋置は飾りませんが、竹蓋置に花押がある場合は飾ってもいいでしょう。
その時は柄杓蓋置は「ト」字飾りをします。トの字のように柄杓を縦に置き
手前に蓋置を置きます。
濃茶の場合、仕覆は板の所ではなく、建水の上座に置きます。


<茶花>花入の種類
茶花は、花入との調和も大切です。花入は茶花の姿、色、風情などの応じ
て選びますが、ときには花入に応じて花を選ぶ時もあります。
花入の素材は金物、陶磁器、竹、籠、塗り物などの種類があります。
金物には胡銅(こどう)、砂張(さはり)、黄銅などがあり、格式高い物
が多いです。
陶磁器は二つに大別さます。一つは青磁(せいじ)、金襴手(きんらんで)
、古赤絵(こあかえ)、古染付(こそめつけ)などの磁器です。
もう一つは伊賀(いが)、信楽(しがらき)、備前(びぜん)、唐津(から
つ)などの土もの磁器です。
竹の花入は、すがすがしい青竹も、枯れた景色のもの用いられます。特に
自ら探し選んだ竹を好みの形に切った竹花入は茶趣にに富み、好まれます。


茶道では、わからない言葉や読めない漢字などが多々あります。
これらを取り上げて、私自身わからならい言葉は辞典で調べてお知らせし
ますが、それでもわからない言葉はお許しください。

<懐石用語>
和物    あえもの:野菜・魚介類などに酢・味噌・胡麻・辛子などで
           まぜて調理したもの。

預鉢    あずけばち:懐石用語。亭主が水屋で相伴するため、正客に
            預けておく肴(魚采の煮合わせ、酢の物など)
            をいう。

一汁山菜  いちじゅうさんさい:草庵式茶事における懐石の献立の規準と
                なるもの。汁・向付・煮物・焼物に箸洗
                ・八寸を添える。

折敷    おしき:懐石道具の一種。本来片木(へぎ)板で作られた脚の
          ない膳を言うが、脚の付いたものもあり、足付・足打
          と称される。また角・角切ほか種類も多い。好みとし
          ては、利休に黒真塗角不切(きらず)・溜塗鉋目など
          があるほか数多い。

掻敷    かいしき:魚具の盛り付けの下に敷く青葉のこと。檜葉が通用
           したが、鮑は海藻、生鰹は接骨木(にわとこ)、鮎
           は藤葉、鴨は芦などの使用例式も称される。