「教えて茶道」Vol,136

そろそろお正月気分から抜け出て日常に戻られたことでしょう。
でも、寒さが続いております。動きが鈍いのは私だけでしょうか?

我が家の初釜(もどき)の様子をお知らせします。
懐石はちょっと頑張ってみました。
平皿には
サーモンの千枚漬け巻き、鯛の子煮、とこぶし煮、ブロッコリー
黒豆と銀杏の松葉とおし、ハムスライスオニオンのサラダキャベツのせ
丸皿には 豚肉の八幡巻き
煮物碗には エビしんじょ、しめじ 花フ、菜の花、ゆず
汁碗には、白味噌仕立て、かぶら、人参、青菜
ご飯は、扇形に、じゃこに青菜佃煮、たくあん

道具類は、
濃茶入は、 瀬戸肩衝茶入
薄茶入は、 中国製 螺鈿模様
茶杓は、  裏面塗 つぶつぼ模様
濃茶茶碗は、スペイン製 平 銀ベージュ混合色
      この茶碗はスペインにて買いましたが、その前にスペイン
      らしい茶碗をすでに買っていましたが、これを見た途端に
      又求めてしまいました。海外なのに抹茶茶碗らしくそして
      平茶碗なので、濃茶は点て易く、一見島台の様にも私には
      思えるので、今年使用しました。 
薄茶茶碗は、赤楽筒茶碗、赤松竹梅 水仙模様


<一月の茶会の趣向と銘>
「銘」 慶雲 不老不死 蓬莱(ほうらい)蓬莱山 熨斗荘(のしかざり)
    宝船 高砂 丹頂 若菜摘 七草 結柳(むすびやなぎ)
    初音(はつね)三番叟(さんばそう)雪明り 小寒
    若水(わかみず):井華水(せいかすい)初水 福水 若井
   
  
一月の異名 睦月(むつき)太郎月 初月 初花月

掛物  福寿海(ふくじゅかい)
    松高白鶴眠(まつたかくはっかくねむる)
    彩鳳舞丹霄(さいほうたんしょうにまう)
    
            
歌銘 常盤なる松の緑も春くれば今ひとしおの色まさりけり
    源宗干
   もろ人のたちいる庭のさかづきに光もしるし千代の初春
   藤原宗隆
趣向 稽古始めの茶会は、総飾り(もろかざり)の真台子(しんだいす)
   に島台茶碗を用い、本席掛け物には宸翰(しんかん)、または公家
   ものの懐紙など晴れやかな道具組みとします。
   松の内を過ぎると大寒の日々となり、筒茶碗、塩笥(しおげ)の
   茶碗の温もりを味わいます。
   十日戎(とおかえびす)や甲子釜(こうしがま)などおめでたい
   趣向の取り合わせも楽しみでです。
   
諸飾り(もろかざり)
総飾りの意味。床飾りの一種。初座に掛け物、後座に花入を飾るのが普
通であるが、初座に、掛け物と花入を飾ることを言う。

宸翰(しんかん)
天子の直筆の文書

懐紙
和歌・連歌・詩・俳諧などを詠進する正式な料紙。