「教えて茶道」Vol,134

メリークリスマス!!
お正月ならともかく、外来の風習を真似てとお怒りの方もあるでしょ
うが、楽しい事も都合の良い事も取り入れて、日本の良い面にしましょう。
お茶碗や他の茶道具にもクリスマスツリーやサンタさんの絵が描かれ
ている物が見られます。
十二月二十二日裏千家前家元が長男に家元を譲られました。
若い家元が伝統を守りつつ革新的なことをされることを私は望みます。
時代は大きく早くそして予想も出来ないほどに流れています。こんな時
にこそ、臨機応変、自由自在にこなしていきたいですが、どこまでの変
化や改革は議論多種多様でしょう。いろいろなものとの融和が伝統が続
くキーポイントではないかと思ったりするこの頃です。
本年は今回が最終になります。一年間ご愛読ありがとうございました。
来年も老先生からお茶のいわれなどを質問して、頑張っていろいろとお
知らせしようと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
皆様お体を大切にして良いお年を迎えください。
次回は来年一月八日から始めます。


<茶碗>
唐物茶碗(からものちゃわん)
中国や朝鮮で作られた茶碗は唐物と呼ばれ、茶の湯では一段と高位にお
かれます。天目(てんもく)青磁(せいじ)などの中国の茶碗は、室町
時代の茶の湯には欠かせないものでした。特に天目茶碗は貴ばれ、神仏
前の献茶や貴人点(きにんだて)に用いられてきました。
釉薬の最も優れたものは曜変天目(ようへんてんもく)と呼ばれ、日本
にわずか四点しか残っていず、至宝と言われます。
朝鮮の茶碗は高麗茶碗(こうらいちゃわん)と総称され、侘び茶が盛ん
になる桃山時代に、その侘びた趣や個性が唐物茶碗の主流となりました。
井戸、蕎麦(そば)、熊川(こもがい)などの種類があり、ことに井戸
茶碗は茶碗の中の玉座を占めてきました。


<稽古の着物>
着付けの心構え
茶席での着物は清潔感のあることが第一で、長じゅばんの襟などは常に
白く、奇麗にしておきます。着物、帯、小物の取り合わせのポイントは
色使いを少なくすることで、色が多すぎると全体の調和がとれずせっか
くの装いも台無しになります。
小物は色を揃えるなどして、効果的に使いたいものです。姿見で全体の
姿を見ながら、気を入れて着るようにします。
着慣れていない場合は、前前から準備をしておき、時間の余裕を持って
着ることが大切です。初めは難しくても、何度も着ていくうちに自分に
あった着方が身についていくものです。