「教えて茶道」Vol,131

皆様ご機嫌いかがですか?このところの急激な高低さある日々で風邪が流
行っているようですが、くれぐれもご用心を。
さて、私はオーストラリアの友人夫妻を尋ねて、明日出発いたします。
申し訳ございませんが、次回はお休みいたします。


<茶碗>
和物茶碗(わものちゃわん)
日本で作られた茶碗を総称して和物(わもの)茶碗と言います。
和物茶碗は中国や朝鮮の影響を受けたものと、日本独自のものと二つの流れ
があります。
瀬戸では鎌倉時代に、中国の茶碗を手本にした古黄瀬戸(こきぜと)や瀬戸
天目(せとてんもく)などが焼かれ、また朝鮮の影響を受けた萩、唐津、薩
摩などの窯も開かれました。
日本風の茶碗は桃山時代から作られ、楽茶碗、古田織部(ふるたおりべ)の
指導による織部、志野などがあります。
また、古くから日常雑器を作っていた信楽(しがらき)、伊賀(いが)、備
前(じぜん)なども茶人に愛されました。江戸時代に野々村仁清(ののむら
にんせい)が創始した京焼は雅な色絵で発展しました。


<稽古の着物>
茶席は奇麗を競う場ではありません。着物も茶席にふさわしい、清楚で気品
のあるものを装うように心掛けましょう。
着物に合わせて伊達襟や半襟を楽しむ人がいますが、正月などの例外を除き、
お茶席では襟は白が基本あることを肝の銘じてください。帯締め、帯揚げな
どの取り合わせなども、色や柄を使い過ぎないように気をつけます。
また、数奇袋や古帛紗を手作りするのも結構ですが、あまり凝り過ぎず、控
え目に意匠を考えたいものです。
忘れがちですが着物に合わせた風呂敷があると何かと便利で楽しいものです。