「教えて茶道」Vol,13

暑い日が続くようになりました。
お客様のおもてなしには、涼しさを演出するのが
一番のポイントになります。

お花は、釣り舟に入れたり、籠花入れにいれたりすると
涼味が増すでしょう。
矢筈(やはず)ススキのすっとのびた姿
川原なでしこの素朴な形
白むくげの清々しさは、見ていても、さわやかさがあります。

木槿(むくげ)一字で槿とも。
「冬は椿、夏は木槿」と言われるほど、茶花を代表する花です。
6月頃から10月頃まで次々と花を咲かせますが、一つの花自身の
命は朝に咲けば夕べにしぼむ、一日一会の花です。
そのはかなさを昔から中国では
「槿花一朝の栄(きんかいっちょうのさかえ」
「槿花一朝の夢」
「朝生暮死(ちょうせいぼし」などと言い表してきました。
槿には、白、底紅、淡紅色などがあり、咲き方も一重と八重があり、
また、祇園祭りの頃から咲き始め、
底に無数の花芯がある祇園守(ぎおんまもり)、
花全体が花笠のように見える花笠槿など多くの種類があります。

襖の開け閉め
襖の開け閉めをする時に注意することは、
紙の部分に指をかけないように、必ず縁を持って
開け閉めすることです。
襖の正面に座り、まず、体の中心より引き手(建て付け、柱のある方) に近い方の手を引き手にかけて襖と柱の間5センチくらい開けます。 その手を下から24、5センチの所の縁にかけて、中心まで開けて、
次に反対の手で同じ高さのところで、残りを開けます。
閉めるときは、開ける時の反対ですが、襖の縁を持つ手が違います。 まず、近いほうの手で、逆手に持ち半分(体中央)まで、引き、
次に反対の手で縁を持って、その手が柱(建て付け)
にあたるくらいまで引きつけ、
残りは同じ手を引き手にかけて閉めます。