「教えて茶道」Vol,12

雨が降り続いたり、不安定な天気になったりしていますが、
皆様お変わりございませんか?
私は、久しぶりに風邪をひき、ダウンしておりましたが、
ようやく元気になりました。
皆様もくれぐれもお気をつけて。

座り方
正座をする時、男性は握りこぶし2ヶ分膝を開けて
女性は1ヶ位開けて、座り、足の親指を重ねて座ると、
背筋も伸びて、楽に座れます。

おじぎの仕方
おじぎをする時に注意する事は、座った姿勢を正しく
すること、相手を敬う心を忘れない事です。
特別に言葉に出して言わない場合もありますから、
心情が伴わないものは、意味がないものになります。

おじぎの仕方に、真(しん)行(ぎょう)草(そう)
あります。

「真」は、主客の総礼、客がお茶をいただく時にします。
まず、膝上の両手を、膝前から指先から静かにおろして
相手を見て、背筋を伸ばしたままで自然に上体を前に曲げ、
手が全部畳について、胸と膝との間が、こぶし一つ
あく位に下げるが、頭だけがさがることのないよう、
手の指はきれいにそろえておきます。
おじぎをする時大切なのは、さげる時より、あげる時です。
静かにさげた後、急にあげたりせずに、
静かに元に戻します。

「行」は、相客の軽い挨拶にします。
指先から静かに下ろして、指の第二関節までが
畳につくようにします。

「草」は、会釈とも言いますが、指先が畳につくほどで
上体を少しななめに向けるくらいです。

立ち方 まず、両手を膝から軽くあてたまま、
両足を同時に爪立て、かがとの上に腰をそっとのせます。
この時腰から上の姿勢は、くずさないようにし、
両足のかがとをきちんと揃えます。
もしかがとが開いていると、後ろから裾の乱れが見え、
見にくい姿になりますので、くれぐれも注意して下さい。
立ち上がるとき、下座の方の膝を立てるのが原則ですから、
右膝を少し立て、そして両手は立ちあがるにつれて両脇へ
おろし、まっすぐに立ちあがります。
この時右足が、左足より半歩ほど前にあります。
また、男性の場合、両脇へおろした手は、軽く握ります。

こまごまと書きましたが、背筋を伸ばして、座ります。
正座を好きな私でも、しびれは切れます。
そんな時は、お尻を右の方へ左の方へと移動させたり
少し浮かしぎみにしたりします。それは、その場の
状況をよく見てして下さい。
総礼をしなければならない時に、浮かしていたのでは、
慌てますし、失礼です。
今は、小さなせい座椅子がありますので、ご利用されるといいでしょう。 しびれが切れて、立てない時は、手で足を揉んだり、
足の親指をそり返したりして、元に戻ってから
立って下さい。
時間がかかるようなら、足がしびれましたと、
素直におっしゃって、待ってもらってもいいでしょう。
できないことをできる振りして、ひっくり返るよりは
始めにお断りしておくと、相手にもその気持ちは、わかり、
誰もとがめるものはいません。しびれは誰にでも起こることです。
体重によって、多少の差はあるかもしれませんが。