「教えて茶道」Vol,105

 

月曜日、火曜日といいお天気が続いております。私の好きな花々が競争して
咲き誇っています。今年はさくらの花見のチャンスは逃しましたが、今回、
バラを見に行って参りました。洋風なガーデンに、赤、白、黄色、クリ
ーム色と色とりどりで、匂いもいいですし、リッチな気分になれました。
そこでは、無料で楽しめたのが主婦にとっては最高でした。
お騒がせいたしました私のメランコリーは回復いたしました。一番身近な者
がわかってくれていたら、これほど時間はかからなかったでしょうが…
たくさんの方から励ましがあり、これもメールをしてきた、「教えて茶道」
を続けてきた幸福だと思いました。
皆様ありがとうございました。改めてお礼申し上げます。と、キーを打ちな
がら声を出しております。発声もリハビリの一つですね。
もう一つ私を悩ませていたのは、パソコンです。メモリーも十分、ハードも
OKなのに、ファイルを貯めたすぎたせいか、いまだ原因不明ですが、エラ
ーメッセジが出て、とうとう、アンインストールして、インストールしなお
しました。
どうなることやらと恐れて、回避したかったのですが、やってしまいました。
先週の「教えて茶道」は、配信できない覚悟でしたが、インターネットへの
接続は出来て、送信は出来ました。
が、メール送受信はできず、プロバイダーに助けを求めてやっと接続できま
した。その時の担当のお兄さんには、感謝感激雨あられです。
本当にパソコンは奥の深いものだと思いました。いい勉強になりました。
皆様は、パソコンにはどんな思いで、付き合っていらっしゃるでしょうか?
スムースに操作できますか?
どんな命令も聞く召使でしょうか?
ご機嫌を取って動いてもらっている夫のような、おっとと、これは、ここだ
けの話にしてくださいよ。
前置きが長くなりましたが、お茶の勉強を始めましょう。


風炉について
風炉点前とは、この点前は五月の初風炉から十月の名残まで行います。
この点前に用いる風炉とは、鎌倉時代の茶の湯に鉄の切掛風炉を用いたのが
始まりとされており、珠光や紹鴎の意を受けて春日大社の神器を作る土器師
が土風炉(奈良風炉)を作り出したのがはじめ、歴代の家元方、茶人のお好
みができ、形も種々あり、素材は鉄、銅、土、木などからできております。
湯を沸かすために炭手前を行いますが、火のおこりを良くするためと清楚な
美しさを求め灰型を作り、火口を引きしめるための装飾と点前座の方へ火が
発散しないように前土器(まえかわらけ)を用います。

灰型には二文字押切り、二文字掻揚げ、丸灰押切り、丸灰掻揚げ、遠山、
向一文字前谷、向山などがあり風炉の種類によってこの灰型を使い分けます。
灰型のできた風炉に、蒔灰をします。
蒔灰を雪に見たてて蒔くもので、酷暑は客に涼しさを感じていただくために
多く蒔きます。
風炉によっても蒔灰しないものもあります。

風炉にも真、行、草があり、
真は 眉のある土風炉。
行は 他の土風炉、唐銅風炉、透木風炉、鳳凰風炉。
草は 鉄風炉、板風炉、陶磁器製と大別します。

風炉にも中国で古来説かれてきた哲理、五行をかたどっています。すなわち、
風炉の中の火、釜の中の水、炭の木、釜や風炉の金、風炉または前土器の土
です。
このような約束ごとが多く出てきますが、お客様にいかにして一服のお茶を
おいしくいただいていただくかと言うことから始まっております。


<茶事>についての補足
<薄茶>
後炭が終わると、正客の前に煙草盆が運び出されます。座布団も出されます。
煙草盆は「どうぞおつくろぎください」と言う意味です。薄茶は濃茶席と対
照的に緊張を解いた場です。軽い打物の干菓子などが出され、正客には主茶
碗で、次客には替茶碗で薄茶が点てられます。濃茶を味わった舌には、その
さらりとした軽さが格別おいしく感じられます。ここではお互いにゆとりを
持って会話を楽しみます。
茶事に不慣れな人も、いろいろ質問してみていいでしょう。
茶会とは、この薄茶だけのことと誤解している人が世の中には多いいのは、
とても残念なことです。


<ちょっと聞いてなーコーナー>
ブルーな気持ちを詩に書いて、発散させました。


ブルーな季節

           

HAPPYという虹色のコートを羽織って
今まで風切って歩いていた私
木の芽立ちの季節のせいか
いたずら好きの春風のせいか
頼りのコートはどこかへ吹き飛んで
ひ弱な根くらなうじうじ性格丸わかり
考えはうしろずさリして発展なし
行動は牛のあゆみ進歩ゼロ
あーあーのため息ばかりの積み重ね
電信柱が長いのも
郵便ポストが赤いのも
みんな私が悪いのよ
私のブルーな気持ちは悪方向
たんたんと日常生活は流れる
おおむかし
天照大神が天岩戸にお隠れになったのは
きっと私と同じうつ症状だ
にやりと笑えるこの珍説を思いついても
まだまだ暗やみの中